2008年秋に起こったリーマン・ショック。それに端を発した世界的な経済不況は日本経済にも大打撃を与えた。とりわけその中心にあるアメリカ経済を立て直すために取られたのが“ドル安政策”だった。当然のごとく円高が加速。それによって日本企業の業績が次第に悪化、赤字になる企業が続出し、リストラや派遣切りが行われて社会問題化したことはみなさんも記憶に新しいのではないか。もちろん高級腕時計市場にも多大な影響をもたらした。
さて、そんな当時のロレックスコピーデイトナの状況をリーマン・ショック前後も含めて振り返ってみると、グラフ(1)からもわかるように、07年頃を境に実は世界的な好景気を受けて全般的に右肩上がりに高騰していた。特に08年はリーマン・ショック直前の8月に、ちょうど北京オリンピックが開催されるなど中国市場が活況を呈していたこともあって、新興国の需要が全体的に大幅に伸びていた時期だった。