今日は1972年製の手巻きデイトナRef.6265を紹介します。ダイヤルは珍しいローダウン[下マーク]シグマ[σ]ダイヤルです。アンティークロレックスの中でも特別な存在感を放つオイスター風手巻き文字盤は高価なため、購入を決める際には十分な下調べが必要で、注意すべき点も多くあります。ただ、オイスター風の手巻き盤が欲しいなら話は別ですが、この特製手巻き盤を買って、ある程度の知識を得てから見るとまた違った魅力を感じるはずです。
虫眼鏡で文字盤を見ると、長年の使用により機械的に固定されている文字盤が緩み、2時、3時方向の夜光が消えやすくなっていることが分かります。時計と文字盤の9時位置に剥がれがありますが、この年のものとしては非常に良好な状態です。 30分クロノグラフ文字盤に若干の汚れがございますが、特に気になるほどではございません。また、写真には写りませんが、文字盤がほんのり茶色く見えており、今後の変化も楽しみです。大事な小文字盤の針も角度によって色が変わりますので、これも交換してしまうと雰囲気が大きく変わってしまいますので、とても重要です。重要な外装部品。
ケースには若干の磨き跡はありますが、全体のフォルムは非常に充実していて見応えのあるオイスターケースです。タイミングボタンは魅力的なMarkⅠボタンです。このMarkⅠボタンは頻繁に交換されるため、このボタンだけを求める人も多いと推測されます。シグマ文字盤は年式によってMarkⅠかMarkⅡのボタンが搭載されていますが、編集者はやはりMarkⅠの方が良いと感じています。ベゼルもMarkⅠです。若干の研磨跡はありますが、形状の変化はなく、ベゼルの目盛も消えていない良好な状態です。 2.
ストラップは271番の7835ストラップです。デイトナ専用の19mmフォールディングストラップです。写真で見てもわかるように、ストラップは非常にしっかりと接続されています。また、希少な271ヘッドの時計ですので、バックルの年式も時計の年代と一致する1971-3年となっております。
年々小型化する手巻き文字盤(デイトナマークのない文字盤)の中で、針、ベゼル、ボタン、ストラップなどの交換が容易な付属品が残されているかどうかが価格に大きく影響します。年式も日付も高い時計を探すのは、状態の良い時計を探すよりも実は難しい、という方は、いつ見つかるか分からないはずです。ただいまシニアコレクターを多数募集しております。今回シェアしたRef.6265は、近年人気のLow-downマークのシルバーフォントで、独特のMarkⅠボタンも付いており、文字盤に若干の茶色の褪色が見られる個体です。将来に向けて。