Ref.6263の文字盤は非常に雰囲気の良いクリーム文字盤です。近年になって急に人気が出てきたクリーム文字盤。1980年頃の製造と思われますが、シルバーのビッグデイトナの中でも非常に珍しい文字盤で、全体的に柔らかいクリーム色となっております。近年は色が多すぎる。トリチウム夜光の一部が剥げて腐食しているだけで、虫眼鏡でよく見ると多少の小傷はあるものの、これほど完全に夜光があるものは非常に珍しいと言えます。肉眼では基本的に気にならないでしょう。 Ref.6263の文字盤の一部は以前紹介しましたので、興味のある方はチェックしてみてください。クロノグラフ針とスモールセコンド針が揃っており、ケースも充実したフォルムとなっています。

タイミングボタンもオリジナルのMark IIボタンですが、ボタンに溝があるかどうかは人によって異なりますが、バタープレートの製造年代から判断すると、溝のないMark IIボタンが搭載されているはずです。ベゼルももちろんマークIIですが、プラスチックベゼルは多少の使用感はありますが、とても雰囲気は良いです。 Ref.6263のベゼルが磨耗しているのはごく普通のことですが、あまりに綺麗なベゼルは偽物が多く出回っているので注意が必要です。頻繁に交換されるパーツのみで、オリジナルの状態を維持できるのは非常に稀です。

ストラップはヘッドナンバー571の78350ストラップです。デイトナ特製のヘッドシボを施した19mmのハードストラップで、緩みもほとんどありません。バックルの目盛も年式と一致しています。Ref.6263/Ref.6265のハードストラップですので、571ヘッドに合うストラップでしょう。 Ref.6263は近年流通量が激減しており、状態の良い時計を求めているコレクターが多いと推測されますが、手巻きのRef.6263は高額な時計となっております。注目すべき点は、文字盤、針、ベゼル、ボタンのほか、年号をぼかした裏蓋にもいくつかのバージョンがあります。同じ年式の時計を見つけたい場合は、事前に十分な調査を行う必要があります。以前はブラックのビッグデイトナの人気が高かったのですが、このクリーム文字盤の認知度の高まりにより、現在ではコレクターの間ではシルバー文字盤の人気が高まっています。