初代サブマリーナRef.1680の製造時期は1969年から1979年までで、1975年以前は文字盤にレッドウォーターゴースト、またはシングルレッドウォーターゴーストと呼ばれる赤いモデルのロゴが入っていました。今では、赤い水の幽霊または単一の赤い水の幽霊と呼ばれます。赤文字ウォーターゴーストの文字盤は全部で6種類あり、最初の3つはメーターファーストの初期文字盤、最後の3つは後期文字盤です。アンティークロレックスの代表格であるスカーレットサブマリーナは、その評価の高さから世界中で非常に人気があり、近年レプリカ時計の数が減少している中、その希少性も年々高まっています。初期のメーターファーストダイヤル(MarkⅠ~MarkⅢ)はレッドウォーターゴーストの中でわずか2%程度しか存在しない希少な時計と言えます。続いてご紹介するのは1969年製のサブマリーナーRef.1680です。この年はたまたま製造初期の頃で、赤文字の非常に珍しいマークI文字盤です。ちなみに、マーク I を他の初期の文字盤と見分けるのは、防水マークを見ることです。マーク I の文字 f の一番上の横線が長く、略して LONG F と数字の 6 が a で書かれています。クローズドフォーム、CLOSE SIXと略されます。
このマークIダイヤル。トリチウム夜光塗料の経年変化により夜光塗料の発色が良くなり、一目で経年変化がはっきりと感じられます。どういうわけか、
ロレックスコピーメーターファーストの文字盤の夜光退色は、写真ではそれほど強くないものがほとんどです。ルーペで観察すると細かなダメージがございますが、肉眼では全く見えない程度ですので状態は良好かと思います。ベゼルも肉厚で存在感のあるマークIIIのベゼルがレッドウォーターゴーストとよくマッチしていますが、若干の小傷はありますが、ほんのりグレーの色合いがとてもアンティークな印象です。赤文字の水ゴーストはベゼルが古い個体が多く、後期ベゼルを装着すると雰囲気が大幅に低下します。写真の時計ケースは何度も磨かれており、全体的に薄く見えますが、その影響で価格も通常のMark Iより比較的安価になっています。
ストラップは280番の9315フォールディングブレスです。ストラップはコンパクトで強度があり、緩みもほとんどありません。バックル番号は1968年初版で、年代の誤差の範囲内です。古いため、バックルの写真を拡大すると傷が非常に目立ちますが、無視できる部分です。赤文字のサブマリーナーは年々数が減っており、状態や年代をあまり気にしない後期の文字盤であればまだ見つけやすいですが、場合によっては違います。数量の希少性から、入手できても手に入らない夢の時計と言えるのがMarkⅠです。